滝山団地の“ちょっとイイ”お話

管理組合の理事たちが団地で見つけた良いことや興味のあることなど「よもやま話」を語ります。
興味がありましたら読んでください。

【環境整備より】第16回「ポールジャングル・プレイスティックって何?」

こんにちは、環境整備担当理事の谷口です。
今回はちょっと地味ですが、公団団地には多く設置されていた定番遊具をご紹介いたします。

ポールジャングル

登攀棒(とうはんぼう)(登り棒)のジャングルです。ジャングルと呼ぶくらいだから密林のごとく棒が立っているように思われますが、現在は殆ど撤去されてしまい2街区の東大公園に7本、2街区東小公園Ⅰに10本が残るのみとなってしまいました。

東大公園のポールジャングル
東小公園Ⅰのポールジャングル

当時はどれほどあったのでしょうか?
参考になる写真が公団ウォーカー様のウェブサイトにありました。1街区のUR賃貸エリアで公園の改修工事を行う以前の写真です。これを見る限りでは本当にジャングルの様に密集していますね。みんなが一斉に登る光景を想像するとちょっと笑ってしまいます。

撤去前の1街区ポールジャングル

※画像の引用:公団ウォーカー様ウェブサイト・滝山団地特集ページ

ポールサークル・巾着網

登攀棒が一列に並び、壁の様になっている遊具です。
建設当時の公園平面図をご覧ください。東西大公園内に点がサークル状に描かれているでしょう。
これがポールサークルと巾着網ですが、本当にこんなものがあったのでしょうか?

東大公園のポールサークル
西大公園の巾着網

以前に小舟Ⅱをご紹介した時に掲載した建設当時の東大公園の写真を見てみましょう。
これを見ると、確かに登攀棒が整列しているのが分かりますね。

1970年頃の東大公園

でもこれでは危なくて公園を走り回ることもボール投げをすることも出来ないですね。
この遊具がいつごろ撤去されたのかは資料が残っていないため定かではありませんが、多分早々と撤去されたのだろうと思います。

昔の登攀棒は下側が土に埋められているだけの「片持ち」のため、子供が一番高いところまで登って棒を揺らすと、曲がったり折れたりする危険があり、現在の遊具安全基準では上側が連結されているものでないと規格が通りません。実際に滝山団地でも小学校高学年や中学生と思われる子供たちが棒によじ登り大きく揺らす光景が見られます。
万が一、棒が折れてしまい子供たちが大怪我をしてからでは遅いので、今年中には安全基準に沿ったものに交換する予定です。

プレイスティック

施設目録には東小公園Ⅲと西小公園Ⅲに1か所ずつあったようですが、今はもうありません。
直径や高さの違う円柱が集まったもので、遊び方はやっぱり“ケンケン”なのでしょうね。あとはベンチ替わりにもなるのかな?セメント造形遊具としては一番単純な形をしていて作りやすかったのか、古い公団団地の公園にはたくさんありました。今でも第2団地さんには少しだけ残っています。

東小公園Ⅲのポールスティック(通路改修工事写真)

組合に残っている写真では2000年の公園通路改修工事の際に東小公園Ⅲのものが撮影されているのみですが、この公園が子供たちに「つみき公園」と呼ばれていたのは、このプレイスティックが「積木」のように見えたからなのかもしれませんね。

次回は「個性的な植込柵」をお話しいたします。お楽しみに。