管理組合の理事たちが団地で見つけた良いことや興味のあることなど「よもやま話」を語ります。
興味がありましたら読んでください。
(2023年9月7日更新)
こんにちは
環境整備担当の谷口です。
掲示板でもお知らせをしておりました朝日放送テレビ連続ドラマ「日曜の夜ぐらいは…」の撮影は、6月19日に当団地の撮影分が無事終了いたしました。
当団地での撮影は2月の後半に始まり、およそ4ヶ月間もの長期にわたり月に3~4回のペースで行われ、撮影の日数も合計で14日にもなりました
撮影にご協力いただきました団地関係者の皆様にはお礼を申し上げるとともに、ご迷惑をお掛けした団地居住者の皆様や遊歩道利用者の皆様には深くお詫びを申し上げます。
ドラマの内容につきましては番組の公式ホームページから引用いたします。
強力布陣で、今を生きる女性たちを描く
見応えある珠玉の作品をお届けします!!古ぼけた団地、郊外の借家、街中を空しく走るタクシー。時代に取り残され、活気を失い、どことなくもの寂しさが漂うどこにでもある光景に、特筆すべき要素はない。
『日曜の夜ぐらいは…』|朝日放送テレビ (asahi.co.jp)
だが、それぞれの窓の奥に目を凝らせば、そこにはさまざまな事情を抱えた暮らしがあった。
足の不自由な母との二人暮らしを支えるため、休みなくバイトを続ける娘、そして家族から縁を切られながらも、退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける女性、両親との縁が浅く借家暮らしを送りながら祖母と工場勤務を続ける孫娘…。
離れた場所に住み、お互いの存在も知らない3人は、あるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。
そして、お互いに戸惑いながらも心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起き…漫然とした暮らしの中で行き詰まっていた3人の人生が、静かに動き出す…!
この物語の中で当団地は主人公“岸田サチ”が母親の岸田邦子と二人暮らしをしている自宅として全話に登場します。
ただし、東京郊外にある架空の「藤森台団地」という設定ですので、残念ながら映像では「滝山団地」の名前は出てきません。(エンディング曲が流れる中で撮影協力として滝山団地が表示されました。)
登場人物の中で実際に当団地を訪れた俳優さんは8名です。
清野菜名(せいの なな)さん / 岸田サチ役
岸井ゆきの(きしい ゆきの)さん / 野田翔子役
生見愛瑠(ぬくみ める)さん / 樋口若葉役
岡山天音(おかやま あまね)さん / 市川みね役
和久井映見(わくい えみ)さん / サチの母親、邦子役
宮本信子(みやもと のぶこ)さん / 若葉の祖母、富士子役
尾美としのり(おみ としのり)さん / サチの父親、中野博嗣役
日比美思(ひび みこと)さん / サチの中学高校時代の親友、みちる役
撮影は2街区の遊歩道を中心として、東集会所付近、住棟階段とアプローチ道路上、2連ブランコのある小公園内及び黄色い滑り台のある小公園内で行われました。
特に東集会所近くの遊歩道のクスノキの前には、周辺にある2台のベンチを移動させて、ここに撮影小道具の“パンダの置物”が置かれました。
こうすると、この場所がまるでスタジオのセットみたいに特別な空間に見えてくるから不思議です。
このパンダが置かれた遊歩道の周辺は物語の全話に登場し、サチがパンダに挨拶するシーンや登場人物たちが語り合う重要なシーンとして何度も使われ、放送後にはこの場所を見学に訪れる方々も増えました。
ただ、このパンダは撮影の時だけ置かれた小道具のため、もともとこの場所にあるものでは無く、見学に訪れる皆さんはパンダの代わりに後ろのクスノキを撮影されていくようです。
(東久留米市指定の保存樹木プレート・クスノキ01を目印にされているようです。)
当団地のご神木・クスノキがこんな形で世間に広く知られるようになるなんて、思いもよりませんでした。
また、当団地のシンボルモニュメント「バナナ塔」も俳優さんたちが遊歩道を通るたびに背景に映り込むので、当団地を知らない視聴者の皆さんにも特徴ある風景として印象に残ったのではないかと思います。
撮影にまつわるエピソードはいくつもあり、たくさんお話ししたいところですが、まだ有料放送が配信中ですので、いわゆる“ネタバレ”にあまり影響しないものをご紹介したいと思います。
視聴者の皆さんが「可愛い」と絶賛されるこのパンダ。一見するとコンクリート製の丈夫な素材で出来ているように見えますが、実際はとても軽く柔らかい素材です。
撮影の時にはスタッフさんが保管箱から取り出し、一人で持ち上げてあの場所に置いていました。
それにしても、あの質感や重量感はまさに芸術品ですね。製作された美術スタッフさんの技術には感服させられます。
(このパンダは2023年9月5日現在、当管理組合の所有になっております。)
劇中では団地の全景を上空から撮影している映像が度々登場します。丘陵地帯にあり、流線形に配置された住棟が連なる風景は一見して当団地のもので無いことが分かりますよね。
この団地は町田市にある「藤の台2丁目団地」さんです。滝山団地と同年代に日本住宅公団が建設したものなので、住棟の形はよく似ています。
元々、サチの住む団地はあのような丘陵地帯のある多摩地域南部が舞台の設定になっていたようです。ではなぜ平坦な地形の当団地がロケ地として選ばれたのでしょうか?スタッフさんに尋ねたところ、決め手は広くてきれいな遊歩道が物語のイメージに合っていたからだそうです。確かに遊歩道は物語の中で重要なシーンで使われることが多く、どのシーンでも親しみやすい雰囲気を醸し出していました。
物語では度々、岸田家の住まいとして団地の室内が登場しますが、この撮影は当団地で行っていません。
階段から扉を開くところまでが当団地のもので、その先の室内は別の場所で撮影されたものです。
当団地にお住いの方ならすぐお分かりになると思いますが、部屋の間取りが違いますよね。
当団地の住棟は全て南北にしか窓が無いはずなのに、あの室内には3方向から光が指しています。
さらに台所の正面に小窓があるのですから、さすがに「あれっ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
これについてスタッフさんに理由をお聞きしたところ、間取りが違うことは承知の上で撮影上の色々な都合によりあの間取りを採用したそうです。(ここでは詳しく書けず、済みません。)
当団地の撮影には8名の俳優さんが来られましたが、どなたも好印象で撮影も終始明るい雰囲気でした。
主役の清野さんは遊び心のある方で、撮影の合間にブランコや滑り台などの遊具を見つけるとすぐに駆け寄って楽しそうに遊んでくれました。子供たちにとっては嬉しい思い出になったでしょう。
そして撮影が終了した後には見物している人たちに向けて欠かさず手を振ってくれるので、本当にファンを大事にされている方なのだと感心いたしました。
宮本信子さんはベテラン女優とは思えないほど親しみやすく気さくな方で、当団地のことを「綺麗な団地ですね~」と褒めて下さったことが印象的です。
通常、俳優さんたちがロケ地を提供する側の私たちに挨拶をすることや話しかけることはありません。ですから、舞台裏の私たちにもこのような気遣いをしていただけたことがとても嬉しかったです。
もちろん、その他の俳優さんたちも礼儀正しく素敵な方々でしたよ。
長くなりましたが、撮影のエピソードは以上です。
撮影は夜遅くまでかかることもあり、また、日中はドローン撮影や自転車による走行撮影など、当団地居住者の皆様や遊歩道を利用される方々には大変ご迷惑をお掛けしたことをお詫びいたします。
特に俳優さんの控室や化粧室として使用することになった東集会所では、利用予定だった団地居住者の皆様には突然の時間変更や西集会所へ変更などの無理なお願いをしてご迷惑をお掛けいたしましたこと、深くお詫びいたします。
皆様が撮影のためにご協力していただけたことで、当団地の撮影を成功させることができたことは間違いありません。
重ねてお礼を申し上げます。
※後日、日比美思さん(岸田サチの中学高校時代の親友、みちる役)からサインをいただきましたのでご報告します。
ご自身のイベント開催中に訪問してお願いしたにも関わらず、快くお引き受け下さいました。
とてもフレンドリーで笑顔が素敵な方でしたよ。
ありがとうございました。
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