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滝山住宅管理組合の日々の活動をお伝えします。

当団地がロケ地になった「あちらにいる鬼」が11月11日(金)に全国ロードショーを開始します。

映画『あちらにいる鬼』本編映像をYouTubeで観る▶️

理事会レポートでも何度かお知らせしていたとおり、今年の5月に当団地内で映画「あちらにいる鬼」の撮影が行われました。

この映画は作家・井上荒野氏の同名小説をもとにつくられたものです。以下は映画「あちらにいる鬼」公式サイトから引用した文章です。(掲載写真は映画の配給・宣伝を担当したハピネットファントム・スタジオ様から正式な許可をいただいております)


作家の女、作家の男、そしてその妻――
出家に至る背景には3人の計り知れない繋がりがあった。

 2021年11月9日、満99歳で波乱の生涯を閉じた作家・僧侶の瀬戸内寂聴。恋愛に生き、情熱を作品に昇華させる前半生を送った彼女に出家を決意させたのは、同業者で妻子ある井上光晴との7年にも及ぶ道ならぬ恋だった――。
 その渦中にいた井上夫妻の長女で直木賞作家の井上荒野が、彼らをモデルに綴った傑作小説「あちらにいる鬼」が映画化された。

ひとりの男を介して浮き彫りになる、互いの存在。
いつしか同志にも似た感情が芽生えてゆく。
 主人公・みはる、のちの寂光に寺島しのぶ、白木篤郎に豊川悦司を迎え、白木の妻・笙子を広末涼子が演じる。監督・脚本は、『ヴァイブレータ』、『やわらかい生活』などで協働してきた廣木隆一と荒井晴彦。
みはると篤郎が最後の夜を経て、剃髪した彼女が寂光となった後も保たれた3人の言いようのない繋がり。恋情、熱情、激情……と感情の形を変えながら、やがて慈しみの心持ちに至った時、私たちは愛というものの底知れなさを突きつけられることだろう。男女を超えたその先の境地に迫る、濃密な人間ドラマがここに完成した。


公開前のためストーリーの詳細はお話しすることが出来ませんが、この映画の中で白木家の住まいとして当団地が度々登場しています。住棟や桜並木通り、遊歩道や公園など私たちが普段見慣れた景色が唐突に画面に現れますと思わず背景ばかりに目が行ってしまい、肝心のストーリーを見落としてしまいがちになります(笑)

しかし、残念なことが二つありまして、一つは映画の中で当団地が世田谷区にある「桜上水(さくらじょうすい)団地」として登場することです。下の画像を見ても分かる通り、団地内のバス停で3人が出会うシーンの案内表示板には「桜上水団地入口」と書かれています。

ここはモデルとなった井上家が当時、実際に住んでいた団地であり、原作小説でも舞台になっているので当然の事ではありますが、やはり私たちとしてはもどかしい気分になりますね。

ちなみに桜上水団地は既に建替えられていて、今は「桜上水ガーデンズ」として生まれ変わっております。

桜上水団地入口バス停

そして、もう一つ残念なことは、この作品がR15指定のためエキストラとして参加してもらった当団地の子供たちに自身の登場シーンを見せられないことです。この子たちが15歳になるまであと数年は待ってもらうしかありませんね。

撮影はスタッフによる予行練習も含め合計6日間にもわたり、事前の下見も含めるとかなりの日数を費やしました。このうち主な俳優陣が参加したのは3日間ですが、子役のみの撮影や風景だけの撮影日もありました。いずれの撮影日にも組合役員が警備として同行し、大きなトラブルも無く全日程を終えることが出来ました。

また、当団地撮影の最終日には西集会所でマスコミ向けの記者会見が行われ、映画監督の廣木隆一氏、原作者の井上荒野氏、俳優の寺島しのぶさん、豊川悦司さん、広末涼子さんの5名が揃って登壇しました。

下の写真はその時に3街区の遊歩道で撮影された記念写真です。この場所がどこだかお分かりになりますか?

3街区の遊歩道で撮影された記念写真

今回の撮影にあたり、遊歩道やアプローチの通行制限や東西集会所の使用変更、公園の立ち入り禁止や撮影時の音出し制限のご協力など、居住者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。また、市立第七小学校におかれましては、運動会予行練習のための太鼓や笛を一時制限していただくことになり、大変申し訳ありませんでした。改めてこの場でお詫びを申し上げます。

そして、撮影に協力してくださいました団地内居住者エキストラの皆様や、撮影のためご自宅を提供して下さった住宅所有者の皆様、ボランティアで警備のお手伝いをして下さった方々には深くお礼を申し上げます。

本映画の上映は11月11日(金)からです。詳しいスケジュールは映画『あちらにいる鬼』公式サイト劇場情報でご確認ください。

なお、本映画の上映が終了したあかつきには、改めて撮影中に起きたエピソードなどをご報告する予定でおります。お楽しみに。